スマートホーム化とは
スマートホーム化により家事・育児のタスクの軽減、家族のコミュニケーション支援、健康面のメリット、笑いや楽しみが増えたり、自宅の生活が快適・便利になります。当ページでは「スマートホームとは」について解説しています。
スマートホームとは、様々なインターネットに接続した機器や小さなコンピュータを繋ぎ合わせて家庭環境の生活課題を解決したり、より快適な生活を実現する住宅のことを指します。IoTやAI技術、WiFiやBluetoothなどの通信技術を活用して、AIスマートスピーカー、スマートフォン、家庭内の家電製品(エアコン、照明など)、住宅設備(給湯器、シャッターなど)などを自宅内、自宅の外とも接続し合うことで、連携させることで実現します。
スマートホームを導入すると、家事・育児にかけられている時間を短縮して、自分の趣味、家族・子供との時間に使えたり、電気を消す、カーテンを閉めるといった、ちょっとした手間が軽減され生活の質が上がります。時間の短縮以外に、システムで管理・自宅内の状況を見える化することにより防犯・セキュリティ面が強化されたり、音声で電話、音声でLINEを送ったり、家庭内のログを家族に送信したり、家族とのコミュニケーションが増えます。
家事・育児のタスクが軽減
料理の自動化で煮込む時間を機械にお任せしたり、カーテンを閉める・開けるといった動作をスケジュールして所定の時間に開け閉めしたり、ちょっとした調べ物をスマホやパソコンを立ち上げずに音声で済ませたりすることで、雑務、生活の手間を減らすことができます。
家族とのコミュニケーション
AIスマートスピーカーを使うと、部屋中に発言を放送(ご飯だよと家中に発生できる)したり、部屋間で会話したり、遠方の家族や友達などと簡単に電話をかけれたり、LINEと連携させて音声で外出先の家族にメッセージを送れたりできます。また、スマホ、AIスマートスピーカーなどの複数のデバイス、家族誰でもアクセス可能なスケジュール、写真、リストなどのデータを共有して家族のコミュニケーションを支援してくれます。
健康面のメリット
スマートホーム化は、健康面の体調管理にも役立ちます。温度、湿度や空気の汚れ具合などのデータを管理することで、エアコン、空気清浄機と組み合わせて体に心地の良い住宅環境にすることができます。また、睡眠の質を測ったり、所定の時間に音楽やカーテンを開けて優しい目覚めにすることも可能です。
笑いや楽しみが増える
AndoroidTVなど、Youtubeを始めとする動画サービスや各種アプリ、WEBページ、地図といったサービスをテレビで見れることができ、テレビの利用範囲が広がります。
また、スマート家電は、AI技術を使用しているものもあり、細かいレベルではたまに間違えもあります。例えば、ショッピングに豚バラを入れてというと、ズタボロといったり、意図的に面白回答をしたり、新しい体験もできます。
防犯・セキュリティ面が強化
窓の開け閉め、ネットワークカメラで自宅内を外からでも確認したり、動きがあると自動で動画を保存してくれたり(ドライブレコーダーのようなイメージ)、家の鍵をスマホで一時的にコピーして、誰かに渡したりできます(合鍵を作らなくて良い)。セコムと連動させて何かあると駆けつけてくれるサービスを提供しているサービスもあります。
ネットワークカメラで外から高齢者やペットの見守りができたりもします。
カスタマイズも簡単に可能
スマート家電、スマートフォンを連携させて、自分好みのスマートホームを作ることができます。例えば、「おはよう」と言うと、電気がついて、カーテンが開いて、今日の天気とニュースを話してくれるといった仕組みや◯◯度になると、エアコンが自動でつくといったオートメーションが可能です。
「スマートホームで実現される生活」でスマートホームのメリットを説明しましたので、デメリットを解説します。
導入コストが高い
AIスマートスピーカーを始めとして、スマート家電は、数千円〜数万円の導入コストがかかります。各部屋に全て導入するとなると、部屋の数だけ必要となりますので、家全体となると、10万円〜20万円程度はかかることがあります。(もっとかかる場合もありますし、上手くやれば10万円以下でも実現可能です)
電気を音声やスマホでつけるメリットよりもお金をかけたくないという方には向いていないかと思います。一方、少しでも生活を快適に思う方や新体験を味わってみたいといった好奇心のある方には向いていると思います。
例えば、AIスマートスピーカーやChromeCast・AppleTVなどの型落ちのものはメルカリなどで安く売ってますので中古を活用するのも一案です。(古い型のAppleTVは2,000円で売ってたりします)
セキュリティ面の不安
ネットワークカメラは自宅の映像が漏れているのではないか、AIスマートスピーカーは会話が漏れているのではないかと心配する方もいらっしゃると思います。基本的に各端末のプライバシー設定に録音データをスマート家電メーカーが利用することを拒否する設定があります。こちらを設定することで会話を勝手に利用されるということはなくなります。
それでも心配な方はネットワークカメラはいつもいるようなリビングに置かない、カメラを自動オフ出来るものを選ぶなどもおすすめです。あとは、有名な信頼できるメーカーを選ぶことも重要です。
ネットワーク依存
スマート家電は基本的にインターネット接続が必要です。音声や動画をやりとりするためには特に安定したWiFi環境が必要となります。多くのスマート家電を接続するとルータと呼ばれるWiFiを制御する機械に負担がかかり、スマート家電の返答速度が遅かったり、自宅のスマホの通信も遅くなったりしますので、安定したインターネット環境がない家庭では環境を強化する必要があります。高めのルータやメッシュWiFiといったネットワーク環境が必要になる場合があります。
維持・メンテナンス
スマートホームの維持・管理に手間がかかる場合があります。スマート家電は発展途上の製品も多く、製品によってはサービスを停止したり、仕様がよく変わることもあります。GoogleやAmazonなどの有名な製品を使って基本的な使い方をしている限りでは問題は少ないと思いますが、自分で作り込んだりしているスマートホーム化は仕様変更のたびに設定を変更しないといけない手間が発生します。また、電池で動く製品は半年、一年に一度は交換・充電が必要となります。
デメリットもありますが、基本的には便利・快適さが勝ちますので、是非スマートホーム化にチャレンジしてみてください。
スマートホーム導入には、自宅の何をスマートホーム化したいのか目的や優先順位をつけることをおすすめします。スマートホーム家電やシステムを闇雲に入れるだけでは後々連携がしにくいなど後悔する可能性があります。
どのスマート家電が相性が良いのか、
導入の最初のおすすめは以下3つです。
①AIスマートスピーカー
②スマートリモコン(リモコンを音声やスマホで操作)
③ストリーミングデバイス(AndoroidTV、AppleTV、Amazon FireTV:テレビで動画サービス)
③テレビでの動画サービスは、テレビを持たない人も増えていますが、AndroidTVなどを設置して、テレビで見ていたニュースや天気はAndroidTVの動画コンテンツ(ストリーミング)としてみることを指します。本当に従来のテレビが不要になってきています(見たい時間に見たい場所のニュースや天気、番組を選択できるため)、これら以外には、スマートロック、スマートカーテン、自動調理器などの機器を入れるだけやスマホ、AIスマートスピーカー、クラウドとの連携させることで便利になるものもあります。
どの会社の製品にするか
スマートホームは、AIスマートスピーカーだとGoogle社GoogleNest、Amazon社のAmazon Echo、テレビの動画ストリーミングは、Google社のAndroidTV、Apple社のAppleTV、Amazon社のFire TV Stickなどがあり、自身のスマホがAndroidかiPhoneか、音楽はYoutubeMusic、AmazonMusic、AppleMusicなのかで製品の選択肢が変わります。
王道は、Google、Amazon、Apple社がメインになります。
セキュリティ管理
スマート家電は、自宅内に設置しますので、プライバシー管理をしっかりすることをおすすめします。スマート家電ごとにプライバシー設定がありますので、その会社に情報利用されない設定にすることや2要素認証はおすすめです。2要素は、IDパスワードが漏れても、スマホアプリで認証も併せて設定しておくことで、他人のなりすましログインを防ぐ方法です。
家族の合意
導入にはそれなりの費用と家族全員が使うことで効果が出ますので、家族間で相談して導入することをおすすめします。特に、ネットワークカメラはプライバシーを気にする点と思いますので、製品や設置場所に注意が必要です。
導入の注意点
導入時の注意点としては、スマート家電が家に設置できるかを確認が必要です。スイッチボットで押せない照明ボタンや、スマートカーテンが合わないカーテンレール、スマートロックが設置できないスペースや鍵の仕様があったりします。また、意外と困るのがスマート家電は電源が必要ですので、コンセント数が足らないということや配線が汚いなどスペースの問題もあります。電源数を増やしたり、配線の工夫が必要になります。
スマートホームで基本となるAIスマートスピーカー、スマートリモコン、ストリーミングデバイスの主な製品を紹介します。
AIスマートスピーカー
Google
音声で「OK Google」で呼び出し、Googleアシンスタント(AI)が様々な応答をしてくれます。以下が主な製品ラインナップです。音楽などの音質、カメラやモニターの有無の違いによりグレード(値段)が変わります。
Google Nest Audio | 最も標準的 |
Google Nest Mini | ライトユーザ向け、安価 |
Google Nest Hub | 画面付き |
Google Nest Hub Max | 画面・画面付き、ヘビーユーザー向け |
Amazon
音声で「アレクサ」で呼び出し、Alexa(AI)が様々な回答をしてくれます。
Echo | 最も標準的 |
Echo Dot | ライトユーザ向け、安価 |
Echo Show 5、Echo Show 8 | 画面付き |
Echo Show 10、Echo Show 15 | 画面・画面付き、ヘビーユーザー向け |
スマートリモコン
スマートリモコンは赤外線リモコンのボタン操作を記憶して、リモコンなしでスマホなどからテレビなどを操作できます。Google Nestやアレクサと連携して音声操作などもできます。
Nature
NatureRemo3 | 温度、湿度、照度、人感なども測定可能 フル機能 |
NatureRemo mini2 | 温度のみ |
サンワサプライ
スマートリモコン | 値段がお手頃 |
LinkJspan
eRemote5 | 温度、湿度センサーなどあり |
SwitchBot
SwitchBot Hub Mini | アレクサとの連携機能高 |
ストリーミングデバイス
テレビのHDMIに専用のデバイスを差し込み、WiFiを設定すると、Youtube、AmazonPrime、Netflix、Huluといった動画サービスをテレビの画面で見ることができます。
ChromeCast | 標準的なタイプ(スマホで操作) |
ChromeCast with GoogleTV | リモコン付き、高画質 |
Amazon
Fire TV Stick | 標準的なタイプ |
Fire TV Stick 4K Max | 高画質 |
Fire TV Cube | Alexaの音声操作が可能 |